谷川岳 一ノ倉沢烏帽子沢奥壁 南稜 いやぁ〜待ちました。取り付きで朝飯、朝寝付き
一ノ倉沢出合駐車場は満杯〜 | 出合の道路から直に雪渓に乗れる。このシアワセ |
![]() |
![]() |
一ノ沢出合もまだタップリと雪が詰まっています | 本谷方向…雪ビッシリ |
![]() |
![]() |
中央稜取付の待ちパーティー | 南稜テラスに上がりきれず、鎌形ハングの下まで列が続く (>_<) |
![]() |
![]() |
草付き上部で待ち時間・・・鍋鉄くん | さて、これから馬の背です |
![]() |
![]() |
馬の背の中間でビレーする鍋鉄くんと後続パーティー | 最終ピッチを楽しむ親方(AI沢さん) |
![]() |
![]() |
福井県から来られた後続パーティーの方 | 6ルンゼの下降2P目まっすぐ降りちゃだめよ〜上から見て左の壁伝いに |
![]() |
![]() |
6ルンゼから南稜に戻り、草付きへ降りる宮下さん | 到着。本当はもっと明るいんだけど・・・残業じゃないです。本当です |
![]() |
![]() |
日 時 平成22年06月12日(土)
参加者
親方(AI沢さん)、鍋鉄くん(渡部哲明くん)、宮下さん、LTQ(ボク)(以上、下越山岳会)
行き先 谷川岳 一ノ倉沢 烏帽子沢奥壁 南稜
天 候 曇り
目 的 クライミング
装 備 岩登り基本装備+夏山日帰り登山基本装備
登攀用具:ロープ(φ8.5mm・50m×2本 / φ10.2mm×50m×1 )・ハーネス・ヌンチャク・シュリンゲ類・確保器・下降器・カラビナ、ハンマー&ピトン(少し)
6月12日(土)
03:00 新発田の親方の所有地に集合出発
05:50 一ノ倉沢P出合着
06:15 一ノ倉沢P出合発 予定どうりだね
06:40 テールリッジ取付
07:26 テールリッジ上部 何だか、南稜も中央稜もすごい事になっているなぁ〜大渋滞ですぅ なので、ユックリと登る
08:15 南稜テラス着 いやぁ凄いねぇ〜
10:55 登攀開始 本日の南稜ブービースタート
14:40 終了点着 待ったよ〜・・・やっとこさ着いたでねぇ
15:30 終了点より下降 また、待ったでねぇ
17:40 鎌形ハング下着・・・・鎌型ハングの下に到着だよ。下着(パンツじゃないぞ)
17:50 中央稜取付着
19:00 一ノ倉沢出合着
19:15 P発 入浴、高速SAで食事をして帰路についた
23:00 自宅着 ふにゃ〜ん
概略
一ノ倉出合から雪渓通しに歩けるこの時期は快適で当然混みあう時期でもある。親方と当初、南稜・中央カンテの2ルートを土日で考えたけれど
お天気の予想と諸般の事情を考え南稜1本に。
鍋鉄君と宮下さんは本チャンのデビュー登攀となりました。楽しんで貰えたと思います。長〜い待ち時間を除いては・・・
記録
午前3時に高速ICに近い親方の所有地に集合出発。星は見えるもの曇りベースか?現地は雨じゃないだろうなぁ?と一抹の不安
何せ天気予報の当らないあの場所ですから。川口SAで朝メシ&WCタイム。
水上ICを通過して、コンビニに寄って一ノ倉沢出合い駐車場を目指す。駐車場に到着するとほぼ満杯の車。
やっぱり、混んでいるねぇ〜等と話がら準備をしてスタート。
道路のすぐ脇から既に雪渓の上に上がれた。こんな有難いことはない。
テールリッジに取り付くと直ぐに汗が吹き出る。あぢい〜
行先を眺めると、中央稜、南稜に多くの順番待ちのパーティーの姿が見える。混んでいるとは想像していたけれどこれ程とは・・・・
中央稜に変更も少し頭をよぎるが、南稜なら時間切れで、どこからでも敗退下降が楽なので南稜で変更なしとする。
どうせ、急いでも待ち時間が長くなるのでノンビリとアプローチする。
中央稜の取り付きの少し下で、大休止してヘルメットを被り横断バンドを通過する。鎌型ハングの下で順番待ち。前のパーティーにどの位
待っているのかをお聞きすると、3時間程・・・と言って寝てしまった。
ヒマなもので、あちこち眺める。おっ、中央カンテ、変チに人がいるなぁ〜。おやまた、6人位横断バンドに来たぞ。ん、お〜中央カンテか
中央カンテも結構入ったねぇ〜などと云いつつ眺めていると、落石の散弾銃が中央カンテの上部から頻発する。
奥壁自体自然落石もあるけれど、今日は激しいですなぁ・・・
下部を登っているパーティーが上に向かい「ナニやってんだ〜※▼○×(>_<)♪〜<`ヘ´>♯」等怒声が飛ぶ。
おっ、中央稜も詰まっているねぇ、3ピッチ目ってトラバースして直ぐに南稜側から見えなくなるハズなのに・・・
2P目を直上してしまいルンゼを上がり過ぎたのではないか?
一組間違うと、後続も同じ場所まで直上していた。そんなこんなで、中央稜も大渋滞。
それにしても、中央カンテからの落石が酷い。それも、かなりの大きさのモノが岩壁にブツカリ細かく砕け下部を襲う。まさに落石散弾銃
これじゃ後続パーティーはたまったものではないだろう。
なんだかんだして、ようやく登り始める。
組み合わせは、親方=宮下さん / 鍋鉄君=LTQの組合せで、先行は親方パーティーで全ピッチ親方リード
こちらは、1P目LTQリードでスタート。鍋鉄くんは少し躊躇いもあったようだけど、ツルベで登った。
1P目
親方・LTQリード
親方はシングルロープを使用。当方はWロープを使用。LTQが横着なクリップをして少し流れが悪い。
チムニー下で切る。
2P目
親方・鍋鉄リード
判っている親方はスルスルと登るがフォローの宮下さん、少し迷い、ブツブツ文句を言いながらそれ程手間どらないで抜けていく。
鍋鉄くんも少し考えて上手く抜ける。鍋鉄くん、宮下さんは途中から右のフェースを登るけれど、ボクは、チムニー通しに登る。この辺は好みの問題か?
3P目
親方・LTQリード
どこでも登れそうなフェースだけど実際は案外そうでもないピッチ。
判っている親方と、ボクなので問題なく登る。
下降パーティーと初スライド
4P目
ん?宮下さん、鍋鉄リード
草付きのピッチで歩くだけ・・・ここから上部は常に待つことになる
5P目
親方・LTQリード
大岩を廻り込むピッチ
ここは、コールはまず聞こえないので、予め意思疎通の方法を考えておいた方が良い。
少し浮石があるものの問題はない。
6P目
親方・鍋鉄リード
馬の背に入るピッチだけど待っているパーティーが溜まっています。
そうこうしているウチに中央カンテの下山パーティーとスライド。
でも6ルンゼ内も下降の渋滞で暫し情報交換、どうやら中央カンテ・変チの上部核心付近が崩壊してV級程度の緩傾斜帯に岩が堆積して
していて、何をどうしても落石を誘発しているとのこと。さうか、TOPスタート以外はダメだねぇ
親方、スタートしても途中でロープが動かない。多分、ビレイ点が空くのを安定している場所で待っているのだろう。
鍋鉄くんには、コールが来るまでビレイした状態でホールドするので前が空くまでユックリ行くように事前に話す。
7P目
親方、LTQリード
親方の嫌いなピッチ。出だしのクラック状の割れ目に入る一歩が烏帽子スラブ側が切れ落ちていて、高度感があるけれどそれだけ。
8P目
親方、鍋鉄リード
親方が楽しく登ったあと、フォローの宮下さんに鍋鉄くんはランナーの残置を頼んでいる。どうやら、フリーに拘っているのかな?
フォローのボクは何となく、ふら〜っと登って終了。
振り返り、後続の福井県から来られたパーティーの写真を撮って迎える。
下降も順番待ち。ん〜明るいうちにテールリッジは降りたいよなぁ〜
登攀具を粗方片づけてメシを食べて順番を待つ。
6ルンゼを2P下り南稜と合流して下る。
最後は、チムニー下から鎌型ハング下に降りる。
さらに、もう、25m緩斜面を懸垂で下り、中央稜取付きまで一気に降りる。
中央稜取付きでギア等を整理してテールリッジを下り何とか陽のあるうちに駐車場に到着。
後続の福井からのパーティーの方にはいつもお待ち頂きありがとうございました。
このパーティーは基本に忠実なクライミング&下降技術で余裕のある行動をされていました。
※ 中央カンテ上部からの人為的落石が怖いので、TOPの取り付きが望ましい。
※ 同様に、凹状、中央カンテの下部は落石が怖そう
※ 烏帽子奥壁の横断バンドの通過も上部落石に警戒
初挑戦のお二人も事故なく何よりでした。
中央カンテ・変チ・凹状は落石が怖いしなぁ〜
さて、次はどこにいこうか?